『西暦2027年』


「三十八年間の人生」



#7271 長岡 杏奈 

出身は芦屋、産まれは加古川。そんな私は、産まれてから3ヶ月もすると、神戸へ引っ越すことになった。両親は共働きで朝早く家を出ていき、帰ってくるのも遅かったため、すぐに保育所に預けられたそうだ。 小さい時から、自分の事よりも他人の事に関心があり、誰かの為に何かをしている瞬間が一番熱中できたし、楽しかった。  中学・高校と6年間やっていたバレーボールで諦めない事の大切さ、全員で一つの事をやり遂げられた時の嬉しさ、厳しい事に耐え抜いた結果、たくさんの事を学び精神的にも強くなれた。  大学へは指定校推薦という方法で無事合格する事ができたが、大学生活はとても憧れていたようなものではなく、レベルの違いに驚き、課題の難しさに驚き、必死になった4年間だった。精神的に辛い時期もあって投げ出しそうになったことを乗り越えられたのは、諦めない事の大切さを知っていたからだと思う。   就職活動は思っていたより苦労しなかった。というのは、大学在学中からブライダルの事務所でバイトしていた私は事務所の方からの卒業後もここで一緒に働かないかとの誘いをすぐに受けたからである。私の大学での頑張りを見ていてくれた社長からの言葉だった。 仕事を通して、人の幸せそうな笑顔が見たいと思っていて、ずっと夢見ていたブライダルの仕事にも慣れ、ブライダルの仕事にやりがいを感じられる余裕が出てきた頃だった、ついに自分がウエディンドレスを着るときがきた。  私は結婚式とは、皆の幸せが感じられる最高の場所だと思っている。結婚式を無事成功させる事が私達の仕事。おばあちゃん、おじいちゃんになっても思い出して幸せになれるような一生の思い出深い一日を演出する事が私達のやっている仕事だと思う。  結婚して子どもを持った今、私は、今までとは違う既婚者という立場の目線からもアドバイスをする事ができる。やはり経験者になった今は、実際の結婚式での心境を考慮した上で、いろんな立場でサポートすることができるので嬉しい。案を考えても、依頼者側との意見の相違により、何度も何度もやり直しをしなければいけない時もあるけれども、最初から最後まで担当したお客様に、「最高だった。」と言われた時の達成感と喜びは口では表せないものだ。 夫の優しさに支えられ、子供の笑顔に支えられ、私は今でもこの仕事を続けている。私達のような家族が一組でも多く増えてほしい。その為に私は、働いている。 今、現在、三十八歳の私は、とても幸せです。




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